佐野塗料株式会社は、工業用塗料、色材、塗装機械設備の専門商社です。

1.エピコートンとは

エピコートンとは、大日本塗料が製造するエポキシ樹脂を中心として変性した高性能の樹脂で、塗装、ライニング、接着、封入、注型などそれぞれの用途に応じて製品展開している塗料シリーズです。
本シリーズは、かつて田辺化学工業が製造していた無溶剤型エポキシ樹脂塗料シリーズであり、本ページは、当時のカタログ記載事項を参考、引用しています。現在、大日本塗料の販売ブランドとなっていますが、その製品構成は、廃番などで変化しています。製品情報については、都度、お問い合わせください。
エピコートンシリーズについて、さらに詳細は、製造元である大日本塗料株式会社へお問い合わせください。updated:2022/9/16

2.エピコートンの一般的な特長

接着力、密着力

金属をはじめコンクリート製品、合成樹脂、木材などに非常に優秀な接着力を示します。

耐薬品性

酸、アルカリ、水、油、溶剤、塩類などに優秀な抵抗性を示します。

物理的強度

抗折力、衝撃値、硬度、圧縮などに優れており強靭です。

電気的性質

耐電圧、絶縁抵抗に優れており、高温、硬質の苛酷な条件にも各電気的な劣化は小です。

収縮

硬化時の収縮が極めて少なく、硬化中、揮発成分を生じません。

作業性

個々の用途に合うよう変性してありますので、作業性が良好です。

3.エピコートンの種類

塗装用エピコートン

P-50H、P-100A、P-111A、P-200、P-300、P-400、PRX-100 などの塗料

ライナー

耐薬品性、耐摩耗性、ライニング材

キャスター

注型、埋込、封入用樹脂

ワニス

電気絶縁塗料

サシキャストSS

自動車、弱電関係の意匠部品、アクセサリー、ボタン類などに使用されている樹脂メッキ品、アルミダイカスト、金属などの凹部に流し込み硬化させると七宝状の注型物になる低粘度、透明の無溶剤型樹脂の総称です。詳しくは、こちらへ

セメント

接着、補修、充填用樹脂

エポキシ・タール

防食塗装、埋込封入用

4.エピコートン・キャスターとは

エピコートン・キャスターとは、大日本塗料が製造する無溶剤型エポキシ樹脂塗料で、注入法で使用する場合に用いるエポキシ樹脂塗料の総称です。絶縁を兼ねた封入、埋め込み、成型などに利用されます。

シリーズ名

エピコートン

製品名

キャスター

品種

以下を参照。

5.エピコートン・キャスターの種類

エピコートン・キャスターの種類は、以下の通りです。製造方針により商品構成が変動する場合がありますので念のため都度ご確認ください。

キャスターNo.9クリヤー

低粘度、淡黄色透明樹脂。透明性と硬度が優れている。900〜1100cps at 25℃。

キャスター101クリヤー

低粘度、淡黄色透明樹脂。一般注型に適す。特に電気部品の埋込封入に適す。800〜1200cps at 25℃。

キャスター115クリヤー

中粘度、淡黄色透明樹脂。耐熱性を必要とする部分に使用することが可能。4000〜5000cps at 25℃。

キャスター109クリヤー

高粘度、淡黄色透明樹脂。透明性と硬度が優れている。7000〜11000cps at 25℃。

6.エピコートン硬化剤

エピコートン硬化剤については、商品構成が変動している場合があります。
製造方針により商品構成が変動する場合がありますので念のため都度ご確認ください。
弊社の販売サービス地域は、日本国内だけです。(This service is valid only in Japan.)

硬化剤等に関する規制について

輸出貿易管理令の戦略物質に該当する「化学物質」が含まれている製品については、日本国外に持ち出したり輸出する場合、経済産業大臣の許可を受けることが必要です。

品名	特性
硬化剤HA	常温硬化型  2018年7月1日より医薬用外劇物
硬化剤HB	常温硬化型  2018年7月1日より医薬用外劇物
硬化剤HD	常温硬化型
硬化剤CA-11	常温硬化型
硬化剤CA-80	加熱硬化型
硬化剤H-43	加熱硬化型。中温硬化型。
硬化剤H-46	加熱硬化型。中温硬化型。
硬化剤P-100B	専用硬化剤  2018年7月1日より医薬用外劇物
硬化剤S-6BX	専用硬化剤  2018年7月1日より医薬用外劇物 2020/3/2廃番
硬化剤TP50B黒	専用硬化剤  2018年7月1日より医薬用外劇物

参考：輸出貿易管理令など関連情報は、経済産業省・安全保障貿易管理のページへ（外部リンク）
updated:2022/3/31

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