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佐野塗料株式会社は、工業用塗料、色材、塗装機械設備の専門商社です。

TEL. 03-3625-2510

〒130-0002 東京都墨田区業平2-2-2

K05.多機能断熱塗材Multiple Heat insulation Coatings GAINA®

1.ガイナ®とは

ガイナ®(GAINA®)とは、JAXA(独立法人宇宙航空研究開発機構)より付与された技術をもとに開発された「環境改善多機能断熱塗材」です。ガイナ(GAINA®)は、JAXA COSMODE プロジェクトブランド商品であり、株式会社日進産業により開発、製造されています。ガイナのもついろいろな機能により環境を改善することができます。
updated:2020/3/19

2.ガイナ®のいろいろな機能

  • より高い断熱効果
  • より高い遮音効果
  • より良い室内環境の改善

2-1.より高い断熱効果

ガイナの乾燥塗膜は、多層特殊セラミックで構成され、熱の移動を抑えることにより高い断熱効果を発揮します。その結果、高い遮熱効果や保温効果を得ることができます。まず遮熱試験を実際にしてみました。鉄製試験板の裏面にガイナ塗装をしたものと一般のウレタン樹脂塗装したものを準備します。試験板の裏面からレフランプ100W型(近赤外線が主)により熱を加えます。

赤外線放射温度計による表面温度測定

約3〜4分後、ガイナ塗装した試験板の表面温度は、約79℃、一般ウレタン樹脂塗装の試験板の表面温度は、約108℃に上昇。このことによりガイナ塗膜の熱放射機能により遮熱効果を発揮したと考えられます。レフランプを太陽光、試験板を屋根とみなした場合、屋根裏の温度を、低減できるという期待がもてます。次に断熱効果試験をしてみました。ニクロム線を内蔵した簡易ヒータで表面を約28℃に温めます。鉄板の上側に塗装した両方の試験板の表面温度そそれぞれ測定します。

表面温度測定その2

両方に氷をのせて様子をみます。ガイナ塗装面にある氷は、なかなか解けません。一般塗装面の氷は、ガイナ塗装面より早く解けてきます。

表面温度測定その3

数分経過後、解けた氷を取り除き表面温度を測定します。ガイナ塗装表面は、約24℃、一般塗装表面は、約19℃です。これは、何を意味しているでしょうか?

ヒーターの熱は、鉄板裏面に伝わり、さらに表面を経てそれぞれの塗膜に伝わります。そして、さらに塗膜から表面の氷へ伝わります。氷が早く解けた方は、熱が早く伝わったということが言えます。

一般ウレタン塗装の塗膜は、熱伝導が大きいため氷が載っていない部分の表面温度は低下が継続します。一方、熱伝導が小さいガイナ塗膜は、氷が載っていない部分でも表面温度の低下は、少ないということが言えます。

このことから一般ウレタン塗装の塗膜よりもガイナ塗装塗膜の方が、断熱効果があるということが言えます。ヒーター側を暖房した室内とみなし、氷を載せた側を室外とみなします。外壁にガイナ塗装をすることにより室内の保温効果を増大させることが期待できます。

2-2.より高い遮音効果

ガイナの乾燥塗膜に含まれる特殊セラミックは、空気を含んだ硬い球体をしており、遮音、防音効果も発揮します。

2-3.より良い室内環境の改善

さらに、この特殊セラミックは、熱や光を受けると遠赤外線を放出し、それにより室内空気の水分子に作用しマイナスイオン化します。そして、室内の汚濁物質の浮遊、付着を抑える効果も発揮します。

3.ガイナ®の色と艶

3-1.基本色として52色提供

ガイナには基本色として52色あります。この基本52色とは、N-95白着色51色のことです。着色51色は、すべて日本塗料工業会標準色見本の近似色として設定されています。艶は、すべて艶消しです。

3-2.着色51色とは

着色51色は、すべて日本塗料工業会の色票番号で受注いたします。

N-85
N-80
N-70
N-60
N-50
05-75A
99-70L
09-80F
07-70F
09-60D
09-60L
15-70A
17-80H
17-70L
17-60H
19-75D
19-70D
19-65D
22-90C
22-85B
22-85H
22-85C
17-80F
25-92B
25-85C
25-85F
25-80B
25-70A
25-75B
25-60B
32-90D
29-80H
29-75H
39-80H
45-85B
42-80D
42-70D
42-50L
45-60D
62-80H
75-90D
65-80D
65-80H
69-70L
72-80D
72-70D
72-70L
85-85B
85-80D
95-90D
95-70D

参考:日本塗料工業会 塗料用標準色

3-3.調色について

N-95白からN-50グレーまでの明度なら調色が可能です。艶は、すべて艶消しです。

4.ガイナ®の販売容量

佐野塗料株式会社では、主に業務用途向けの正規販売ルートとして本製品を販売中です。ガイナは、水性です。希釈は、上水を利用します。別途、ガイナ・コテ専用タイプもあります。

販売容量
7kg 14kg

荷姿(14kg缶)
14kgペール缶

5.ガイナ®を試し塗り

試し塗りには、ガイナ・トライアルキットをご利用ください。1Lで遮熱用途の場合約1.6m²塗装可能です。有償で提供中です。

トライアルキット
トライアルキット
日塗工-色番号
1L(約0.78kg) 2L

6.ガイナ®の塗装方法

刷毛・ローラー
ガン吹き
コテ塗り(左官仕上げなど)

7.ガイナ®の適用素材

  • コンクリート、モルタル、ALC、サイディングボード、石材など
  • 折板屋根、瓦棒、トタン屋根、内外鉄部
    注意:ガリバリウム鋼板には、下塗りが必要。
  • スレート、カラーベスト、コロニアル、セメント瓦
    注意:古いセメント瓦やスレートは、事前確認が必要。
  • 防水シート(ゴム・瀝青系)
    注意:塩ビ防水シートには、シーラーが必要。
  • ステンレス、アルミ、非鉄金属、アクリル、塩ビ、プラスチック

8.ガイナ®の注意事項

フッソ樹脂塗装の上には、付着しません。
ガラス、ポリプロピレン、ポリカーボネートなど付着しにくい素材への塗装は避けてください。
水性塗材のため気温5℃以上、湿度65%以下の環境で施工して下さい。
塗料は、冷暗所に保管してください。
品質確保のため、製造後3カ月以内に使いきりを推奨します。
取扱中は、皮膚にふれないようにし、保護めがね、保護マスク着用を推奨します。
塗装時及び乾燥時には、十分な換気をし蒸気を吸い込まないようにしてください。

9.ガイナ®関連資料

ご提供可能な資料は、以下の通りです。
・GAINA®カタログ
・GAINA®効果事例集
・ガイナ施工仕様書(2ページ)
・ガイナ施工要領書(1ページ)
・結露防止システム「ノン結露」カタログ
資料ご希望の方は、問い合わせページからお申込みください。